太陽礼拝で一日を気持ちよくスタートしよう!それぞれのポーズの効果やポイントを解説

「太陽礼拝」を聞いたことはありますか。
ヨガに興味のある方であれば、一度は聞いたことあるかと思います。

今日は私の大好きな太陽礼拝の話をしようと思います。

太陽を礼拝するという動作は、もともとインドの言葉では「スーリヤ」と言います。
真理と知識を象徴する太陽神の名前を意味します。

ヨガクラスでは、太陽礼拝はレッスンの一環として取り組まれることが多いですが、
伝統的には、太陽礼拝は毎朝、日の出前に東に向かって行うものとされています。

しかも、神様の前に出ても恥ずかしくないよう、そして受け入れる準備ができているように、
マインドを浄化し、心を空っぽにしてから練習することが大事だと言われています。

また、現代のヨガでは、太陽礼拝はよくウォームアップとして使われていますが、
元々は13歳の男の子が毎朝8回行うために作られた動きという一説もありますよ。
大人では朝起きてすぐに太陽礼拝を8回練習することはなかなか厳しいものですが、
身体をある程度温めてから行うといいでしょ。

実際回数関係なく、毎朝太陽礼拝をするととても気持ちのいい一日がスタートできますよ。

太陽礼拝は一つの動きではなく、一連の動作・呼吸の組み合わせが合わさって太陽礼拝と言います。

まず礼拝から始めます。
両足をしっかりと床に根付かせ、息を吸って両手を頭上に伸ばし、手を伸ばすポーズ(ウッティタハスターサナ)


息を吐いて前屈。ここでは頭が心臓より低い位置にあるので、逆転のポーズと言います。
血行がよくなり目が覚めやすい効果があります。

息を吸って半分の前屈(アルダ・ウッタナーサナ)
ここではハムストリングスが硬いと身体の他の部位でカバーしようとして腰が曲がりやすくなります。
膝を曲げて、または両手をももや脛に置いてもいいので、腰、背骨が真っすぐになるように意識、調整することが大切です。

息を吐いてチャトランガ
ここからはやり方が二通りあります。


チャトランガを経由し床まで降りても良き、
または床まで身体を降ろさず、上腕が身体と平行になるまで身体を降ろしたら肘を伸ばしそのままアップドッグに入る方法もあります。
(前者では手の置き場所の微調整を行う必要があるのでそれだけ気を付けましょう。これに関してはまた別の機会にご説明します。)
どちらを選ぶかはお好みや、腕の筋力と相談し、自由に選べばいいでしょう。


そして、チャトランガでは腕の筋力だけに頼るのではなく、
実は腹筋や、足で床を蹴る力もとても大事ですよ♪
足の先から頭の先までお互い長くひっぱるようなイメージを持って行うと楽になります。
足先への意識です!ぜひ試してみてください♪

アップドッグで息を吸い、次の吐く息でダウンドッグに入ります。
ダウンドッグは太陽礼拝だけではなく、いろいろなポーズとポーズの間に入る動きです。
一度呼吸を整え、脚、骨盤、背骨、首への意識を整理するのにとてもいいポーズです。



または、パワーヨガなどきついポーズが続いている中で入るダウンドッグは本当に救いですよね!笑
ダウンドッグで伸ばしたいのはハムストリングスだけではなく、背骨もです!
膝をやや曲げてもいいので、できるだけ背骨をニュートラルに伸ばす、背中にスペースを作ってあげることが大切です。

日々デスクワークや携帯をいじることによって、姿勢がどんどん悪くなり、首も前傾しがちです。
背中、首を朝ほぐしてあげる、正しい位置に持って行ってあげることはとても大事です。
そうすることで、呼吸もどんどん深まっていきます。


ダウンドッグで数呼吸を整えたら、ステップかジャンプで両手の間に足を着地させます。
息を吸って半分の前屈、背骨を長~く、
息を吐いて前屈し、リラックス。


息を吸って上半身を起こし両手を上に伸ばし、太陽を抱きしめるようなイメージをしながら、
ゆっくり息を吐いて両手を体側に戻します。

これは太陽礼拝の一連の流れとなります。


一般で言う太陽礼拝は太陽礼拝Aで、慣れてきたら、太陽礼拝Bや太陽礼拝C等の変形型もありますので、
違う動きを足すとまた違う楽しさが増えてきます。

最初にマインドを浄化し、心を空っぽにしてから練習することが大事と書いてありましたが、
実際に私はその逆で、練習を続けていくうちに、徐々にマインドが浄化され、心が空っぽになっていきます。
楽しいことも、いやなことも、ヨガをしている時には頭から離れ、どこか遠~くに飛んでいきます。

太陽礼拝は物理的に体を動かしたのはもちろんいいことですが、呼吸も大事にし動きと1つずつ連動させているのがポイントです。
そうすることで、練習を重ねていくうちに、呼吸が深くゆっくりになり、動きやポーズも徐々に深まります。
意識をだんだんと自分の内側に向けることができます


それで、10分でも、20分でもヨガの後は心がリフレッシュされ、
とても気持ちのいい一日がスタートできます。

いかがでしょうか。
太陽礼拝は朝だけではなく、もちろん日中の時間帯にも行える動きなので、
ぜひ隙間時間を利用し、心も身体もほぐし、太陽のエネルギーをチャージしましょう。

太陽礼拝は激しい動きがないものの、ヨガウェアを着ていたほうがやりやすいです。

ダウンドッグや前屈等脚のストレッチが入りますので、レギンスは十分伸びる生地、ストレッチ性のいいものをおススメします
ヨガレギンスに変えただけで、ストレッチが深まったなんて感覚も覚えたことがあります。
最初からヨガウェアをちゃんと着たほうがモチベーションが上がりますしね!笑

上半身の運動は激しくないので、スポーツブラやヨガブラの着用は必須ではないですが、
低サポート力のものでも対応できます
太陽礼拝の後は他の運動や、ヨガを続けるのであれば、ヨガブラトップの着用をしたほうがいいでしょう。


また、朝は体温が低いので、羽織るものがあると便利です。


ヨガは心の波を静めるものだと、伝統的に定義されていますが、
まず自分が気持ちいいと思う動き、興味のある動きから少しずつ練習していけばいいと思っています。

そのうち自分のヨガの定義を自分で見つけられるといいですね♪