ヨガマットの選び方 ーー 素材編④ TPE エコ素材 と呼ばれるのはなぜ?
ヨガマットによく使われている素材ーー TPE エコ素材 について、聞いたことはありますか。
以前天然ゴムのヨガマットとNBRや、PVCのヨガマットについてお話ししましたが、 本日はTPE素材についてご紹介したいと思います。
TPEは、熱可塑性エラストマー(Thermoplastic Elastomers)のことを指していて、 汎用性の高い熱可塑性樹脂の一つです。
とか言っても、ピンとこないですね!笑
わかりやすく言うと、以前ご紹介したPVCは、大きい定義ではプラスチックに分類されていて、
天然ゴムはゴムの一種であり、TPEはプラスチックとゴムの中間にある素材で、
プラスチックのような加工性を持つと同時に、ゴムのような優れた弾力性も持っています。
熱を加えると軟化し、プラスチックの性質を示しますが、冷やせば弾力が戻り、ゴム状に戻ります。
そのため、設計しやすく、天然ゴムと比べれば容易に加工、製造することができます!
エコ
このような特徴があるので、素材のほとんどを再形成することができます。
製造過程で不備が出た製品や材料なども正しく処理すれば再度加工しリサイクルが可能なため、 TPE エコ素材 と呼ばれています。
また、天然ゴムと比べると、加工や成形しやすいため、工程数を削減することが可能となります。
これにより機械の稼働時間が短縮され、エネルギー消費量が少なくて済み、省エネ効果が期待できるわけです。
さらに、製造や加工時には有害なダイオキシンが発生しないため、
地域や地球の環境にとって非常に優しい素材と言われています。
こういう素材の特性から、TPEのヨガマットは環境に配慮したヨガマットだと言われていますね。
軽量性
エコだけではなく、軽い、というのもTPE素材の特徴の一つです。
スポーツ用品だけではなく、歯ブラシなどの衛生用品、車の内装や部品、文房具やおもちゃなど様々なものに使われています。
ヨガマットとしても、天然ゴムのマットと比べて断然軽いので、持ち歩きにも適しています。
Mee YogaのTPEヨガマットは携帯に便利なバンドが付いているので、スタジオへの持参やパークヨガ等の時に便利です。
デメリット
いろいろと利点を述べてきましたが、TPEヨガマットにはデメリットはないですか?
と思う方もいらっしゃるかと思います。 もちろんあります!
- 耐久性 天然ゴム>TPE>PVCやNBR
比較しての話になりますが、天然ゴムのヨガマットほど長持ちしません。
プラスチックとゴムの中間にあるような素材なので、純粋なゴム製品と比べれば、劣化しやすい部分があります。
しかし、PVCのヨガマットや、同じゴムと言っても密度の低いNBRのマットよりは、遥かに耐久性がよく、長くご愛用いただけます。
- コスト 天然ゴム>TPE>PVCやNBR
こちらも比較しての話になりますが、一般的にプラスチックよりコストが高いと言えるでしょう。
また、リサイクル可能なエコ素材として近年注目を集めていることもあり、高コストのものが多いです。
PVCやNBRのヨガマットは2000円以内がほとんどですが、TPE素材になると3000円~5000円がメインとなります。
お値段は確かに高くなりますが、品質面を考えるといたしかたのない部分もあると思います。
NBRのヨガマット2枚分以上に長持ちするので、そう考えれば、TPE一枚を購入したほうが結果節約になりますね。
- その他
他には、耐熱性がゴムに劣るなどの点もありますが、 ヨガマットとして使用するとの観点に絞っているのでこの部分は割愛させていただきますね。 (ヨガマットを120度まで加熱する場面もなかなかないと思いますので 笑)
オススメ
TPEヨガマットはどんな方にオススメかというと、 品質とコストのバランスを考えると、初心者~上級者全般にオススメできます!
- 素材からみて
純粋な天然ゴムのヨガマットがどちらかというと上級者向けなので、 これからヨガを始める方やある程度ヨガに慣れている方には、TPEのヨガマットがとても良い選択肢かと思います。
PVCやNBRは大変劣化しやすいので、月一度の使用でかつ丁寧に使うならばこちらの選択でもいいかもしれませんが、
月1回以上のご利用で、長く使うのであれば、圧倒的にTPEをオススメします。
グリップ力にも圧倒的に優れています。
滑りやすいマットを使うと、滑らないように変なところで力を使ったり、注意力が分散され、危ない場合もあります。
ヨガのポーズを取りやすく自分のヨガに集中できるよう、滑りにくいヨガマットを使ったほうが初心者にも上級者にも良いです。
- 厚みからみて
厚みがいろいろとありますが、TPE素材なら6㎜か8㎜で十分かと思います。
弾力が好きな方は8㎜、または10mmをお求めいただければと思います。
10mmや15㎜のヨガマットも市場に出ていますが、ほとんどがNBR素材です。
密度が低い分厚さで補わないといけないため、どんどん厚いものが市場に出回ってきています。
TPE素材ならば8mmでも十分快適にヨガができて、長くご愛用いただけます。
より軽量で、コンパクトなものがよければ6㎜がオススメです。 4mmのものもありますが初心者の方には少し薄いかもしれませんね。
余談となりますが、もし犬や猫を飼っているご自宅であれば、ヨガをしない時にはヨガマットを片づけたほうがいいでしょう。
猫によっては引っ掻くので、TPEのヨガマットでも引っ掻き傷が残ったりぼろぼろになります。
いちいち片付けるのが面倒でどうしても敷きっぱなしになるのであれば、天然ゴムのヨガマット一択ですね!
いろいろと話してきましたが、ヨガマットをご検討する際に少しご参考になれば幸いです。
Mee YogaのTPEヨガマットはオリジナルのくすみパステルカラーをご提案しているので、 ぜひ店内まで遊びに来ていただけると嬉しいです。
ヨガを通じて、日々の生活が少しでも幸せになることを願っています。